医療の仕事は、他者に奉仕する決意に深く根ざしています。1年目の研修医から引退した学者に至るまで、一人ひとりの歯科医療従事者・研究者には、自らが持つ技術、知識、時間を、医療の進歩の為に分け与える使命があり、これは、保険請求の書類記入や、論文を掲載してもらうための根回しに奔走する日々の忙しさを超えたものであるはずです。現在多くの医科大学で採用されている の改訂版の一つに、「医療の道を進む者は、いかなる専門分野であっても、『社会の一員として、心身が健やかである人も、虚弱な人も、同胞たる全ての人間に対して特別な義務を持つ事を常に心頭におく』」とあります。

iACD(国際現代歯科学会)は、この社会奉仕に対する決意を中核に据えて、様々なプログラムや奉仕の機会を構築しています。我々を奉仕へと駆り立てているのは、個々人の持つ知識や経験を地球社会の「通貨」としてとらえ、これを有効活用すれば、リソースに恵まれない人々の中でより多くの知識や経験を生み出す事ができるという信条であり、これは、伝統的な慈善事業の概念を超え、iACD会員の国際性にもマッチしています。

歯科医療研修奉仕

医療体制が未整備な国々で質の高い歯科医療が受けられないのは、必ずしも歯科医師不足が原因とは限りません。むしろ、現地に歯科医師はいるのに、彼らが活躍するためのリソースが足りていない場合が多く、彼らは、十分な教育や、最新の機器や技術、国際的な歯科医師ネットワークからの継続的なサポートを受けられない状況にあります。

どの奉仕プロジェクトも、滞在中のまとまった期間を現地歯科医師の継続的教育・実習に費やします。地元の歯科医師に新しい知識と技術を授け、レベルアップをはかることが、現地の歯科医療の質を長期的に改善する唯一の効果的方法であると考えるからです。

活動期間: プロジェクトの内容に応じて4〜7日程度。

募集対象者:
歯科医療従事者および教育者。歯科医療分野での人材育成や研修カリキュラムの作成経験があれば尚可。渡航の内容によっては、医療機器・技術等の関連分野のプロフェッショナルも募集します。

iACDサポート

奉仕ブロジェクトを通じてiACDと関係を構築した地域は、すべてiACDネットワークの一員となり、対象地域の歯科医療者は、ネットワークを通じ、他国の同士と交流を深めたり、様々なリソースや職能向上の機会にアクセスできるようになります。対象地域の歯科医師達が、プロジェクトの事前事後に、質の高いサポートを受けられるようにするには、iACD会員のボランティア支援が必要です。

奉仕活動をしたくても渡航ができないiACD会員には、自国に留まりながら「社会に還元する」方法があります。数ある選択肢の例として以下がありますが、これらに限られる訳ではありません:

  • 個人会員として、時間またはリソースを提供し、奉仕プロジェクトの立案をサポートする
  • 法人賛助会員として、資機材の寄付や技術更新を通じ、対象地域の歯科医院を支援する。
  • プロジェクト対象地で、既に地元の大学や政府機関との繋がりを持つ会員は、プロジェクトのための協力関係の構築を取り持つ。

また、自分が住む国に奉仕プロジェクト・チームが来れば、現地の状況を改善できると考えるiACD会員は、受入れ地ホストとして、あるいは最寄りのiACD支部の社会奉仕委員会と共にプロジェクトの計画策定に参加する事もできます。渡航するしないに関わらず、社会奉仕には、無限の関わり方があるのです!

活動期間: 必要に応じて継続中。
募集対象者: iACD会員であればどなたでも。

奉仕ブロジェクト

カンボジア、ベトナム、ミャンマー、中国でプロジェクトが計画中です。詳細については、2017年の9月に再度チェックしてください。